NYK 日本容器工業グループ 株式会社エヌ・ワイ・ケイ

特集 第10回 人材を育む

『人手』ではなく『人材』を
目指す。育てる。

NYKNews Vol.10(2008年11月掲載)

 

NYK,受水槽,貯水槽,メーカー,鋼板製一体形タンク,食品タンク,エポキシ樹脂ライニング,防食施工

子どもが受験生だった年は、いくつかの高校の説明会に足を運びました。
各校それぞれに特色があって、セールスポイントも様々。壇上ではその学校のトップセールスマンであろう先生が「予備校に行かずとも大学受験を完璧にサポート」「修学旅行は海外でホームステイ」「海外の姉妹校に留学制度あり」などと熱弁を奮います。
そんな中、こんな高校がありました。
「わが校は『人手』ではなく『人材』を育てます。」
『人手』ではなく『人材』!
私の心にフーっと熱い風が吹き、その言葉は胸に深く刻まれました。

 

さて、私の車は購入して間もなく6年。ずっと快調に動いていましたが、ひと月ほど前から気になる音や症状が現れ始めました。
丁度ディーラーから12ヵ月点検の案内の葉書が届き、それによると点検は1時間ほどで費用は1万円弱。
しかし「心配なのでよく見ていただきたい。」と相談したところ、「2日いただければ隅々まで点検します。」とのこと。車は安全と安心が第一。費用がかさむことは覚悟の上でお願いしました。

 

点検に出して2日目の夜、車が帰ってきました。
「担当した技術の者からご説明いたします。」と営業の方は一歩下がり、車庫入れを終えた作業着姿の人がぺこりと頭を下げました。
そして、前日私が渡したメモのひとつひとつについて「これはこのような原因が考えられましたのでこうしました。こちらは…。」と、専門的なことも詳しくわかりやすく説明してくれました。そして、最後に「ご心配するようなことは何もありません。安心してお乗り下さい。」と笑顔で結びました。
そのまっすぐなまなざし、一生懸命な説明に、その方の真面目な仕事ぶりがうかがわれ、この人が点検してくれたのだから大丈夫と心から安心することができました。
もし「大丈夫でした。」とだけの説明だったり、いい加減な態度での説明だったりしたら、2日間置いておいただけだったのではないか、本当に大丈夫なのかとますます不安をつのらせたことでしょう。

 

その時、ふと「『人手』ではなく『人材』」という言葉を思い出しました。
その技術の方はまぎれもなく『人材』だったと思った時、『人材』への道が見えたような気がしたのです。
それは、自分の仕事に誇りを持ち、その仕事に誠実に向かうこと。そして、まわりがその人を『人材』と認め、敬意を持って接すること。

 

『人材』はその人の意識と、周囲の温かいまなざしがあってこそ育つもの。
かけがえのないひとりひとりが、それぞれの世界で『人材』として輝くことかできますように…!

 

特集 第11回 幸せのバトン

生まれたばかりの赤ちゃんの小さな小さな手。
そのぎゅうっと結んだ手の中に幸せが沢山ありますように。

NYKNews Vol.11(2009年1月掲載)

 

NYK,受水槽,貯水槽,メーカー,鋼板製一体形タンク,食品タンク,エポキシ樹脂ライニング,防食施工

私には幼稚園に通う5才の子どもがいます。一日中しゃべり、歌い、動き…。やんちゃ盛りの元気な男の子です。

 

息子を見ていると、小さい子どもは"いのち"そのものだなと思います。
喉が渇くと「お茶ください!」自分で潤すことができませんし、おなかがすいても誰かが与えなければ何も口にすることができません。
また大人や大きな子どもが熱を出せば「明日の朝には下がるだろう。」と思いますが、それが小さい子どもの場合は見ているこちらが生きた心地がしないほど。
誰かが慈しみ育まなければ、それはきっと儚いものとなってしまう。
小さい子どもとの暮らしは"いのち"と真っ正面から向き合う日々なのです。

 

人が地球に誕生してから想像を遥かに越えた永い時。豊かで穏やかな時代は少なかったかもしれません。それでも絶えることなく脈々と、そして確かに受け継がれてきた"いのち"が今。
父と母、双方の祖父母で6人。10代前まで数えましたら2046人。20代前まで遡りますと209万7150人…。
無数の人生、さまざまな思いがつまって今ここに在る。
そう思いますと、自分自身が愛しく思え、ありとあらゆるものがまぶしく輝いて見えるのです。

 

自分や愛する人たちの命、そしてこれからさらに引き継がれていく命を想うとき、おのずと何をすべきか、何をしてはいけないのかがはっきり見えてくるような気がします。

 

いつまでも安全で美味しい水と空気に包まれていますように!
いつまでも太陽の恵みを体いっぱい浴びることができますように!
いつまでもエネルギーを不安なく使うことができますように!
いつまでもこの地球上の全ての命に幸せがありますように!

 

今、私たちの手の中にある当たり前の幸せを、子どもたちやその子どもたちに、そのまたずっとずっと先の子どもたちに確実に伝えていかなければなりません。"いのち"のバトンと一緒に。

 

自分や周りの人たちに限らず、今まで在った尊い命、これから生まれくるかけがえのない命。
命を大切に思い穏やかに生きていけば、地球はこれからも多くの命を優しく育んでくれるはず。

 

今を生きる命、そしてあとに続く命のために私たちができること。そしてすべきこと。
それは、ひとりひとりが自分の"いのち"を見つめ、他の"いのち"を敬うことだと思うのです。

 

特集 第12回 活きる力

考える力、生きる力、活かされる力を育む。

NYKNews Vol.12(2009年3月掲載)

 

NYK,受水槽,貯水槽,メーカー,鋼板製一体形タンク,食品タンク,エポキシ樹脂ライニング,防食施工

4月から子どもが入学する小学校で、先日新一年生の保護者を対象とした講演会が行われました。

 

講師の先生は、用意されたテーブルの前に立ち、マイクも持たず、それなのに体育館の後ろの席まではっきり聞こえるよく通る声で、身振り手振り体いっぱい使って、会場の気持ちをがっちりつかんでの熱弁。話術とはこういうこと!こんな先生の授業だったらよくわかるし楽しいだろうなとまず感心させられました。

 

さて、講演会のテーマは入学前の親の心構え。
「ふたり組になってお母さん役とお子さん役を決めて下さい。そしてお宅の朝の風景を演じて下さい。」
隣に座った初対面のお母さんとペアになり、私がお母さん役になりました。
「おはよう。朝よ、起きなさあい。顔を洗いなさあい。着替えなさあい。ご飯食べなさあい。さあ幼稚園行くわよ〜」
私だけではなく、ほとんどのお母さんがそうだったよう。
「これでは、子どもは言われたことをするだけ。考えることも、自分で行動することもできません」と先生。
確かにその通り。知らないうちに子どもを指示待ち人間に育てていたことに気が付きました。

 

ふと、私がとある会社の新入社員だった時のことを思い出しました。
教育係の先輩は「分からないことがあったら聞きなさい」と言うものの、判断を仰ぐと「自分で考えなさい」。どうしたものかと途方に暮れることが多々ありましたが、失敗を重ねることで、仕事や社会、人との接し方などを学んだような気がします。

 

ところで、子どもを育てていますと「転ばぬ先の杖」とばかりに、転んで怪我をしないようにと先回りして手をさしのべてしまうことが度々あります。
しかし、転ばないことより転んだ時にどう立ち上がるかが大事。怪我はしてもよいのです。同じことわざなら「転んでもただでは起きぬ」子に育つように。

 

さて、朝息子に指示することをやめたら、自分で洋服をタンスから出して着替え、幼稚園の支度もすすんでするようになりました。そしてまごまごしてると「お母さん、行くよ!」と玄関から呼ぶ声がします。
考える力=生きる力が少しずつ育まれているよう。

 

プロセスを教えたら、あとは信じて待つ。そのゆとりが、未来を開く。
考える力を育めば、ものごとの流れをしっかり把握することができ、自ら動くことができるようになるのです。そして、その翼に大きく力を蓄え、たくましく羽ばたくことができるようになるのだと学んだのでした。

 

特集 第13回〜第15回


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