耐食・耐熱ライニング材 「NS-506F」
石油関連プラントでは、シャットダウンメンテナンス(SDM)時にプラント装置のスチームパージが行われています。このスチームパージのためにせっかくの防食ライニングが破壊され、結局SDMごとに補修塗りをしなければならないケースがどこのプラントでも見られるようです。
このような問題を解決したのがNS-506Fです。
何か良い補修材料(塗布材料)がないかとお探しでしたら是非お問い合わせください。
NS-506Fの特徴
1.スチーミングに耐える材料です。
石油関連プラントの設備機器における長い実績が証明しています。
2.耐食性(特に耐酸性、耐油性)に優れています。
石油に含まれている腐食成分には十分耐えます。
3.施工期間の短縮が可能です。
常温で硬化し、次工程への待ち時間が少なくてすみますので、
施工期間が短縮出できます。養生期間も短くて済みます。
4.多様な形状に施工できます。
ブラスト(下地処理)可能な形状でしたらどの様なものでも施工できます。
施工対象機器
※既存の設備機器をもっと長く持たせたいという場合はNS-506Fで対応
●常圧蒸留塔・塔頂部/オーバーヘッドコンデンサー・シェル/各種ドラム/タワー
<蒸留塔の内面腐食工事>
●各種配管/バルブ/ポンプその他 厳しい腐食環境にある機器
施工事例 蒸留塔 塔頂部内面NS-506Fライニング工事
塔頂部内面の鏡・第一トレイ周囲の腐食進行を抑えるための防食ライニング現地施工
施工事例 蒸留塔 塔頂部OH配管内面 NS-506Fライニング施工
既設OH配管の腐食進行を抑えるためのライニング工場施工
1年後の塗膜剥離検査
蒸留塔 塔頂部OH配管内面NS-506Fライニング施工後、1年経過の塗膜剥離検査
表面はスケールで黒色を帯び表面の
艶等は判断できませんが、
フクレ(ブリスター)などは見られ
ず健全です。
塗膜を強制的に破壊させた様子。
接着は良好で浮きなどは見られません。
既存の金物は腐食が進行した状態で
グリット(鋳物を破砕した砂状の不
定型な粒)ブラスト処理を行ってい
ますが、表面凹凸のひどい部分も処理
されているため全体的に素地表面状
態は良好です。
接着界面は良好な状態(ブラストし
たままの金属光沢を呈している)で
すので、使用条件に対しては十分な
耐性を示していることが分かります。
ライニングの厚みは約1.0mm程度と
思われますが破壊した塗膜断面を観察
すると劣化等の層は見られません。
以上から判断してNS-506Fは設定された使用条件に対して十分な耐性を示し、
長期的に安定した性能を維持できると判断できます。
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