鋼板製一体型タンクの製造工程
設計から製缶・エポキシ樹脂ライニング材製造・ライニング施工まで、一貫した生産システムです。
製造工程を動画でご覧いただけます。
製缶工程
1.切断(シャーリング)・溶接
鋼板を直角にするため切断を行います。切断した鋼板は天・側・底板の寸法にユニオン溶接します。
2.プレス
ユニオン溶接で繋いだ鋼板にオリジナルの溝型を、天板・側板にそれぞれプレスします。
3.ノズル類取付
組立前の溶接作業性の良い状態でノズル類を取り付けます。
4.組立
定盤上にベースプレートを置き、底板をのせ、側板をたて、天板をのせると組立が完了します。
5.溶接
自動・半自動・手溶接を使い分け、タンク内・外面から溶接を行います。
6.仕上げ
ライニングのために溶接ビードが滑らかな肉盛りとなるよう、グラインダーで仕上げます。
7.缶体検査
製缶工程の総まとめとして、寸法・外観検査を行います。
8.水張検査
ライニング工程に移る前に、タンクに水を入れ漏水箇所が無いか検査します。
ライニング工程
9.ライニング材調合・製造
NYK独自の技術で開発したエポキシ樹脂ライニング材を工場内で調合・製造します。
10.ブラスト
ライニング前の素地調整としてグリットを0.7MPa程度の圧縮空気で投射し、ブラストを行います。
11.ホットエアレススプレー
溶剤を使わずにエポキシ樹脂を加温して、15~20MPa程度の高圧でスプレーします。
12.焼成
ライニング材の性能を発現させるために焼成を行います。焼成はNE-204の場合、120℃で4時間です。
13.ピンホール検査
タンク内面のライニング被膜にピンホールや割れが無いか検査を行います。皮膜は絶縁体ですので、高電圧をかけスパークするかどうか確認します。
14.膜厚検査
電磁式の膜厚計で測定します。標準膜厚は内面0.4mm以上、外面0.2mm以上です。
15.外面塗装
外面をウレタン系塗料で仕上げ塗装します。
16.部品取付・最終検査
マンホール・通気カバー・電極座カバー・内梯子などの部品を取り付けた後、出荷前の最終検査を行います。