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特集 第34回 誠実な仕事

気を引きしめて
安全に確実に。

 

NYKNews Vol.34(2012年11月掲載)

 

かねてから欲しいと思っていたドライブ・レコーダーを購入しました。車のフロントガラスに付けて、運転中の前方の様子を録画するというものです。
日頃から慎重な運転を心がけてはいますが、最近車を走らせているとヒヤッとすることが多く、それはルール無用の対向車だったり、突然目の前を横切る歩行者だったり、携帯電話を操作しながら突進してくる自転車だったり…。
自分と家族を守るためのお守りとして(こちらは正しい運転をしているという証に)取り付けることにしたのでした。

 

私が購入したものは比較的長い時間録画できるものなのですが、プレビューしてみて気が付きました。周囲の様子を録画するということは、すなわち自分の運転の記録を残すということ。
常時録画されているかと思うと、自ずと運転が丁寧になり、もしかしたらこれがドライブ・レコーダーの一番の効用かもしれません。

 

ところで、私も時々タクシーを利用します。私の家の最寄り駅には三社のタクシーが並んでいますが、何度か利用するうちに、会社によって運転手さん及びその運転にカラーがあることがわかりました。
それは、当然ながら普段私が車を運転している時に遭遇するタクシーのそれと同じもので、様々な体験からいつしかあるタクシー会社のみを利用するようになりました。

 

駅で乗車待ちのその○○タクシーの後ろのシートに座り行き先を告げると、私は運転手さんに「○○タクシーさんに乗れて良かったです。○○タクシーさんは皆さん運転が丁寧なので安心です。ウチからお願いする時は必ず○○タクシーさんにお願いするんですよ」と話します。
すると運転手さんは「そうですか。ありがとうございます」と嬉しそうに笑顔で答えてくれ、そして、ハンドルを握る後ろ姿がすっと誇らしげに伸びるように感じます。
そのタクシー会社の運転手さんたちは皆礼儀正しく、話し方も穏やかで安全運転。駅から私の家までさほど距離はないものの、その間急発進・急ブレーキ・急ハンドルなど怖い思いをすることはありません。

 

お客さんを目的地まで安全に確実に送り届けるのがタクシーの運転手さんの仕事ですが、安心して乗ることができ、家族の待つ家に無事着けるのは有難いこと。
私は車を降りる時、運転手さんにこう言います。
「丁寧な運転で安心でした。乗り心地が良かったです」
誠実な仕事への敬意と感謝の気持ちを込めて。

 

特集 第35回 勲章

ひとりひとりの胸に
勲章は輝いて。

 

NYKNews Vol.35(2013年1月掲載)

 

それは、ある日突然に。
スーパーマーケットで買い物を終え、カゴの中の商品を詰め替えるべくレジ袋を指で開けようとしたところ、あれっ!昨日まで当たり前のように開いていたのにピッタリ貼り付いたまま。何度挑戦してもチラとも隙間ができません。
そして、その日を境にレジ袋は素手では開かないものとなり、いよいよ私も一人前の大人の仲間入りね、となんだか可笑しくなりました。

 

ところで、私には大学生から小学生の子どもがいますので、いわゆるママ友は二十代から六十代まで幅広く。学生時代とはまた違う刺激や緊張感、連帯感などを得ながら、素敵な先輩お母さんは良い目標に。小学生ママと話している時は、気持ちも華やいで。
ある日、小学校の校庭でお母さんたちと話に花を咲かせていると、その中の二十代のお母さんが「ウチは大変で…」とポツリと言いました。
他のお母さんたちにしても、介護をしていたり、下宿しつつ大学に通う子どもがいたりとそれぞれ大変ではあるのですが、彼女にしてみれば周りは大人ばかりに見え、そう感じてしまうのも仕方がないかなと「大変なのは、若い人の勲章よ!」と励ますと、一緒にいたお母さんたちから「いいこと言うわね」と拍手喝采が。

 

その時「勲章」という言葉が私の口からすらりと出たのは、私もかけがえのない勲章をいただいたことがあるからです。

 

それは二十年ほど前、一番上の娘がお腹にいる時に参加した産院の母親学級で。
妊婦体操や赤ちゃんの沐浴の仕方などの指導のあとベテラン助産師さんが「出産後体重は戻りますが、体型は戻りませ~ん。お母さんになった『勲章』ですから」そう言って、ご自身のお腹をパ―ンと叩かれました。
今思うとそれは、これから自分のことは二の次三の次で育児に追われる新米お母さんたちへの何よりの、はなむけの言葉。
その日のことを思い出すと、それ以来永らく続いている子育ての日々と、三人の子どもを育んだお腹が誇らしく愛しく思えます。

 

さて、大人の「勲章」開かないレジ袋ですが、あるスーパーマーケットのレジに、袋の入り口をカシャと開けてからカゴに入れてくれる店員さんがいます。
そういう気遣いができる店員さんの所作は美しく、私もその女性のようにさりげなく心配りのできる人になりたいと思います。
大人の勲章をピカピカに磨くために。

 

特集 第36回 信頼を重ねる

誠実な仕事が信頼を重ねて。

 

NYKNews Vol.36(2013年3月掲載)

 

ある朝、新聞を読んでいた夫が「ウチの車、リコールになったみたいだよ」と言いました。
インターネットで調べてみると、それはちょうど少し前から気になっていたあたり。早速部品を交換してもらいました。調子も良くなり、これでひと安心。

 

車の部品は、コストを抑えるために同じものを多くの機種で用いているので、ある部品に不具合が見つかると、多機種が該当し、その台数は膨大になるとのこと。
その費用も労力も大変なものでしょうに、それでもすぐさま発表し対応する企業の真摯な姿勢に頭が下がります。
もちろん不具合はあってはならないことですが、万が一そういうことがあればすぐに公表し対応する。そういう企業の誠実な体制が、さらなる信頼を生むのだと学びました。

 

ところで、身近なリコールといえば電化製品。テレビや新聞などでそれを知ることもありますが、販売店やメーカーから直接連絡がくることもあります。
よく利用する電器店Aは、リコールが発表になると、すぐに顧客の購買データを検索して連絡してくれます。「以前当店でお買い求めいただきました○○がリコールになりました。つきましてはお手数ですが…」というように。
電化製品は、つい価格にばかり目がいきがちですが、販売したあともその製品に責任を持つA店に信頼をおいています。
また、メーカーBから連絡がきたこともあります。それは、食器洗い機で、修理者リストを見て連絡したとのこと。
わが家の食器洗い機は、十数年前の家の新築と同時にキッチンに組み込んで入れたもので、修理を繰り返しながら使っていたのですが、ある時修理を依頼したものの原因がわからず、そのまま使わずにいました。
「ご都合の良い日に修理に伺わせていただきたいのですが」と言われましたが「…というわけで、今は使っていないので大丈夫です」と説明すると「ずっとお使いになっていないのでしたら、水栓を絞めなければなりませんし、主電源も落とさなければなりません」とリコールで忙しいさなかすぐ来てくれることに。
それまでうっかりしていましたが、これで水漏れや漏電などの心配もなくなり、B社の行き届いたアフターサービスに感心しました。

 

さて、昨年7月号でお話しました洗濯機ですが(修理を依頼したところ、年数がたっていることを考慮し、応急処置で様子をみることになったという内容でした)、あれからしばらくは快調に動いていたものの、最近になって音と振動がまたひどくなってきたため、とうとう先日買い換えました。もちろんA電器店で。新しい洗濯機は、今までと同じB社の製品です。

 

特集 第37回~第39回

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